こんにちは、中村稔です。今回は、生成AI界隈の最新ホットニュースをお届けします。世界中で急速に進化を続ける生成AI技術。その最前線で何が起きているのか、詳しく見ていきましょう。
APとOpenAIが提携、ニュースコンテンツと技術を共有
まずは、大手通信社APとOpenAIの提携のニュースです。両社は、選別されたニュースコンテンツと技術を共有し、ジャーナリズムにおける生成AIの可能性を探ることで合意しました。
この提携により、OpenAIはAPのテキストアーカイブの一部にアクセスできるようになり、APはOpenAIの技術と製品の専門知識を活用できるようになります。両社とも、AIシステムの責任ある開発と使用を重視しているそうです。
APは約10年前から自動化技術を活用してジャーナリズムの効率化を図ってきました。今回の提携は、その延長線上にあるものと言えるでしょう。ただし、APは生成AIをニュース記事には使用しないとしています。
個人的には、信頼できるニュースソースとAI企業のコラボレーションは、フェイクニュース対策の観点からも重要だと考えています。ただし、ジャーナリストの仕事がAIに奪われないよう、慎重に進めていく必要がありますね。
Bloombergが初の生成AIツールをリリース、企業業績分析をサポート
次は、金融情報サービス大手Bloombergのニュースです。同社が初めての生成AIツールをBloombergターミナルにリリースしました。このツールは、企業の業績に関する要約と分析を人工知能が行うというものです。
このAIツールは、アナリストが決算データや議事録を素早く理解するのに役立ちます。Russell 1000企業や欧州のトップ1000社の情報が即座に利用可能になるそうです。
Bloombergによると、このAIツールは単に時間を節約するだけでなく、より深い洞察を得るのに役立つとのこと。400人のBloomberg IntelligenceアナリストがこのAIモデルのトレーニングに協力し、投資家にとって重要な情報を理解できるように調整されています。
私見ですが、このようなツールは金融アナリストの仕事を大きく変える可能性がありますね。ただし、AIの判断を鵜呑みにせず、人間の専門知識と組み合わせて使うことが重要だと思います。
Windowsの「ペイント」と「メモ帳」に生成AI機能が追加
お次は、私たちの身近なツールの進化についてです。MicrosoftがWindows 11の「ペイント」と「メモ帳」に、生成AI機能を追加すると発表しました。
ペイントには「生成塗りつぶし」「生成消去」「コクリエーター」という3つの機能が追加されます。例えば、画像の一部を選択してテキストで指示するだけで、新しい要素を生成して追加できるんです。これは面白そうですね。
メモ帳には「書き換え」ツールが追加されます。選択した文章をAIに指示を出すだけで、文章の書き換えやトーンの調整、長さの変更などができるようになります。
個人的には、こういった身近なツールにAI機能が搭載されることで、一般ユーザーのAIリテラシーが高まっていくのではないかと期待しています。ただし、著作権の問題には十分注意が必要ですね。
ZOZOがレビューパトロールにAIを活用、チェック時間を7割弱削減
続いては、国内のEC大手ZOZOの取り組みです。同社が自社ECサイトのレビューをパトロールするツールを開発し、生成AIを活用してガイドライン違反に該当するレビューを検出しているそうです。
このAIツールの導入により、レビューのチェック時間を7割弱も削減できたとのこと。これは素晴らしい成果ですね。
ECサイトにとって、ユーザーレビューの品質管理は非常に重要です。しかし、膨大な数のレビューを人力でチェックするのは大変な労力がかかります。AIを活用することで、効率的かつ正確なチェックが可能になるわけです。
私は、このような取り組みがEC業界全体に広がっていくのではないかと考えています。ユーザー体験の向上と運営コストの削減を両立できる、まさに一石二鳥の施策ですからね。
マイクロソフトが多言語AI通訳機能をデモ、5分で多言語講演を生成
最後は、再びマイクロソフトのニュースです。同社が、AIを使って講演を多言語に翻訳する機能をデモンストレーションしました。
このデモでは、日本語の講演動画をドラッグ&ドロップするだけで、英語や韓国語、中国語、タイ語などの多言語版が5分足らずで生成されたそうです。しかも、単なる字幕ではなく、話者の声で各言語を話すように変換されるんです。
従来は、話者が約1時間の音声データを読み上げて学習させる必要がありましたが、この新技術ではそれが不要になります。ネイティブスピーカーに聞いてもらったところ、内容やイントネーションまで含めてほぼ完璧だったとのことです。
個人的には、この技術が実用化されれば、国際会議やグローバルビジネスの現場が大きく変わる可能性があると思います。言語の壁がなくなれば、アイデアの共有がよりスムーズになりますからね。ただし、文化的なニュアンスの伝達には課題が残るかもしれません。
以上、最新の生成AIニュース5本をお届けしました。AIの進化は本当に目覚ましいですね。私たちの生活や仕事がどんどん変わっていく中で、これからもAIと上手に付き合っていく必要がありそうです。皆さんはどう思いますか? コメント欄で感想をお聞かせください。それでは、また次回の更新でお会いしましょう!
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