皆さん、こんにちは。中村稔です。今日は2024年12月2日の生成AI関連の最新ニュースをお届けします。今回も特に注目すべきニュースが5つありましたので、順番にご紹介していきましょう。
アリババが新しいAIモデル「QwQ-32B」を発表
アリババが最新の人工知能モデル「QwQ-32B」を発表しました。このモデルはOpenAIのGPT-o1シリーズと競合することを目指しており、特に推論能力に優れているとのことです。32ビリオンのパラメータと32,000トークンのコンテキストウィンドウを持ち、数学的・論理的推論のベンチマークで優れた結果を示しています。
内部モノローグ機能を備えており、ユーザーの質問を分析する際に思考プロセスを明確にできるのが特徴です。ただし、言語の混合や切り替えの問題、推論ループに陥る可能性など、いくつかの制限もあるようです。
AWSのre:Inventカンファレンスが開催
ラスベガスでAWS re:Inventカンファレンスが開催されています。AI、インフラストラクチャ、新興技術に関する革新が注目されており、AWSのCEOマット・ガーマン氏とアマゾンのCEOアンディ・ジャシー氏による基調講演が行われる予定です。
ハンズオンラボやディープダイブセッションなど、多様な学習機会が提供されており、AWSの最新イノベーションとそれらが様々な業界のお客様のニーズにどのように対応しているかが紹介されます。
OpenAIがSora AIツールを一時停止
OpenAIが抗議するアーティストグループによるリークを受けて、Sora AIツールを一時停止しました。この出来事は、無償労働、制限的な慣行、倫理的なAI開発に関する議論を巻き起こしています。
アーティストの権利保護と技術革新のバランスをどう取るべきか、業界全体で真剣に考える必要がありそうですね。
音声での生成AI活用に適したマイク「Buddycom Cube Mic+」発売
株式会社サイエンスアーツが、音声での生成AI活用に適したクリアな音声を届けるマイク「Buddycom Cube Mic+」を発売しました。双指向性接話型マイクを搭載し、高精度な音声文字起こしを実現することで、生成AI活用の基盤を作り、フロントライン業務の効率化に貢献するとのことです。
音声による生成AIの活用では文字起こしの精度が重要になりますが、このような専用デバイスの登場で、より多くの現場でAI活用が進むかもしれませんね。
Helpfeelが日経クロストレンド「未来の市場をつくる100社」に選出
AI検索技術を活用したFAQシステム「Helpfeel」を提供する株式会社Helpfeelが、日経クロストレンドの「未来の市場をつくる100社【2025年版】」に選出されました。独自のAI検索技術によりサービス利用者の自己解決を促進し、カスタマーサポート領域を中心に導入が広がっている点が評価されたようです。
人手不足やカスタマーハラスメント対応が課題となる中、AIを活用した顧客サポートの重要性がますます高まっていくでしょう。
以上、本日の生成AI関連ニュースでした。AIの進化は目覚ましく、様々な分野で活用が広がっていますね。これからも最新動向に注目していきましょう。それでは、また次回のニュース更新でお会いしましょう!