超硬精密加工は、超硬合金という非常に硬い材料を用いて、極めて高い精度で加工を行う先端技術です。この加工技術は、耐久性と硬度に優れた超硬合金の特性を最大限に活かし、様々な産業で使用される高品質な部品や工具の製造を可能にします。NC旋盤や複合旋盤、放電加工、レーザー加工などの高度な加工方法を駆使することで、複雑で微細な形状の加工も高精度で実現。自動車、航空宇宙、医療機器などの多岐にわたる分野で、超硬精密加工の技術が革新的な製品の開発を支えています。ニッシンパーテクチュアルは、この技術を活用し、高品質かつ多品種少量生産を得意とし、競争力のある製品を迅速に市場に提供しています。
この記事の監修者
ニッシン・パーテクチュアル株式会社
代表取締役社長 中村稔
代表取締役社長 中村稔
金型関連のものづくりに20年従事し、会社の社長としてリーダーシップを発揮。金型工業会と微細加工工業会にも所属し、業界内での技術革新とネットワーキングに積極的に取り組む。高い専門知識と経験を生かし、業界の発展に貢献しております。
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超硬合金の特徴
- 高硬度
通常の鋼材よりもはるかに硬く、非常に高い切削抵抗力を持つ。 - 高耐久性
摩耗に強く、長期間使用しても形状や性能が劣化しにくい。 - 高耐熱性
高温環境でも形状や硬度が保持されるため、過酷な条件下でも使用可能。
精密加工のポイント
- 高精度の機械
微細な誤差を抑えるために、超精密な機械が必要。高精度な位置決めや動作が可能な装置が求められる。 - 適切な加工条件
切削速度、送り速度、切削深さなどの条件を最適化することで、超硬合金の特性を最大限に活かすことができる。 - 適切な工具
超硬合金専用の工具を使用することで、工具の摩耗を抑え、長寿命化が図れる。
加工方法
- NC旋盤や複合旋盤
数値制御による高精度な切削加工が可能。特に複合旋盤は旋削とフライス加工を一体化して行えるため、複雑な形状加工にも対応できる。 - ワイヤー放電加工
電気放電を利用して金属を溶融させることで、複雑な形状や微細な加工を行う。高精度な形状加工に適している。 - 型彫り放電加工
電極を使用して材料を放電加工する方法。高精度な形状を加工でき、硬い材料でも加工可能。 - 3軸/5軸マシニングセンタ
高い自由度と精度で複雑な形状を加工可能。特に5軸マシニングセンタは、多方向からの加工が可能であり、複雑な部品の一括加工に適している。 - レーザー加工
高エネルギーのレーザービームを使用して、材料を高精度で切断、穴あけ、表面加工する方法。フェムト秒レーザーなどの超短パルスレーザーは、微細な加工や熱影響を抑えた加工が可能。
超硬精密加工の用途
金型
- 鍛造用金型
高い圧力にも耐える強度と精度が必要であり、超硬精密加工により高品質な金型が製造できる。
工具
- 切削工具
高硬度で耐久性があるため、長寿命で高精度な切削が可能。超硬エンドミルやドリルなどが該当する。 - パンチングツール
高精度で耐久性があり、繰り返し使用可能なパンチングツールは、精密な打ち抜き加工に使用される。
航空宇宙産業
- タービンブレード
高耐熱性と高精度が要求されるタービンブレードの製造において、超硬精密加工が不可欠。
自動車産業
- エンジン部品
高精度かつ高耐久性が求められるエンジン部品の製造において、超硬精密加工が重要な役割を果たす。 - トランスミッション部品
高い精度と耐摩耗性が重要であり、超硬精密加工により高品質な部品が製造される。
具体例
- ドリルビット
超硬ドリルビットは硬い材料を高精度で加工するために使用される。高い耐摩耗性と耐久性を持ち、長寿命で効率的な加工が可能。 - エンドミル
高速高精度で材料を削るために使用される。複雑な形状加工にも対応可能であり、多様な材料に対応できる。 - 金型
高精度で耐久性のある金型を製造することで、精密な部品の大量生産が可能となる。 - パンチングツール
高精度で耐久性があり、繰り返し使用可能なパンチングツールは、精密な打ち抜き加工に使用される。
まとめ
超硬精密加工の技術は、その高い精度と耐久性により、多くの産業分野で革新的な製品開発を支えています。ニッシンパーテクチュアルでは、これらの技術を駆使し、多品種少量生産を得意とすることで、お客様の多様なニーズに応えています。私たちの使命は、高品質な製品を迅速に提供し、信頼されるパートナーとして、お客様の成長と成功を共に支えることです。超硬精密加工の可能性を広げるニッシンパーテクチュアルにご期待ください。